大阪大学 外国語学部外国語学科
   日本語専攻
   Osaka University School of Foreign Studies
   Japanese Language Major   



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大阪大学
大学院言語文化研究科
外国語学部
   
   
 ■ 日本語専攻のアドミッション・ポリシー
 日本語専攻では、母語以外の言語を身につけ、その言語の使われる社会の事情を知った上で、日本語・日本文化を客観的に捉えることに興味のある人、日本語教育に深い関心のある人、グローバルな観点から日本を世界に発信する意欲のある人を求めています。日本語話者としての自分が、世界の中でどんな位置にあるかを考えて世界を認識する、世界の視点から日本語・日本文化を見つめ直す。これに応えられる人材の育成を目指しています。なお、留学生には、入学時に日本語能力試験1級レベルの日本語が要求されます。
   
   
 ■ 日本語専攻ってどんなところ?
 外国語学部に日本語専攻があるというのは、ちょっと不思議な感じがする人もいることでしょう。日本語専攻には日本語を母語としない留学生だけが入れると思っている人もいるかもしれません。本学の日本語専攻では、1学年40人のうち、日本人学生が30名、留学生が10名おり、共に学んでいます。
 日本語を母語とする人は、無意識に日本語を使いこなすことができます。でも例えば留学生に「正門の前で車を止める」と「正門の前に車を止める」はどう違うか尋ねられたら、どう答えればよいでしょうか。無意識のうちにできることでも、なぜそうなのかと意識化して考えるのは意外に難しいことです。あるいは留学生はよく「きのう、友人が私に日本語を教えました」と言います。この日本語がおかしいことは母語話者ならわかりますが、どうして「教えてくれました」と言わなければならないか、わかりやすく説明するのはそれほど簡単ではありません。
 それはちょうどスポーツのコーチのことを考えてみればいいでしょう。テニスが得意な人なら、下手なテニスをする人を見て下手なことはわかるでしょうが、何に気をつければ上手になるのか適切なアドバイスを与えることは簡単ではありません。上手にテニスができることと上手にテニスを教えることは別のことなのです。
 日本語専攻では、母語以外の言語を「外国語」として学ぶのと同じように、母語である日本語を「外国語」としてあらためて意識化して学びます。そして日本語を母語としない人に、日本語をいかに上手にわかりやすく教えるか、十分なトレーニングを積んでいきます。
 日本語専攻のクラスは、留学生と日本人学生が同じクラスの中で全く区別なく学びます。これは外国語学部の中でも特に日本語専攻に特徴的なことです。日本語を母語とする学生は、留学生の新鮮な発想に驚くことがしばしばです。日本語専攻のクラスは双方の学生にとって大きな刺激を受ける時間となっています。
   
   
 ■ 日本語専攻で学ぶこと
 日本語専攻では、外国語学部が提供している25(留学生用の専攻語日本語を含む)の専攻語の中から1つを身につけ、その上で日本語・日本文化を客観的に捉えることを目標としています。最初の2年間は専攻語の授業を中心に、共通教育科目や日本語専攻の基礎的な科目を学び、3,4年生では、日本語学・日本語教育学・日本文学・言語学の領域にわたって、日本語を外国語のように観察し客観的に見る目を養えるよう指導しています。
 特に日本語教育に関しては、教育実習の目的を兼ねた海外派遣や交換留学の機会も設けています。本学日本語・日本文化教育センターをはじめ、国内外の機関の協力を得て、日本語教育の現場の見学、教育実習を行っています。また、在学中に海外に日本語を教えに行ったり、本学の留学生に日本語を教えるチューターの仕事をする機会もあります。
 また、本学への1年間の短期交換留学プログラムとしては、日本語日本文化教育センターが授業を提供している、日本語・日本文化を学ぶためのOUSSEP-Mapleプログラムがあります。詳しくはこちらをご覧ください。
   
   
 ■ 卒業後の進路
 日本語専攻の卒業生は、一般企業への就職や、公務員、中学・高校教員などの仕事に就く人が大半ですが、海外で日本語教師として働く人や、大学院に進学する人も多くいます。(参照⇒【卒業生の海外在住分布図】
毎年行われる、海外の日本語教育機関への見学旅行は、海外で活躍する先輩のもとをたずね、日本語教育の現場に触れる絶好の機会になっています。これまで、タイ・フィリピン・インドネシア・ミャンマー・シリア・カザフスタン・ブルガリア・ハンガリーなど多くの国を訪れています。
   
   
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