2024 6/9 第6回台湾引揚研究会

 2024年6月9日、広島大学東京オフィス及びオンラインで第6回台湾引揚研究会を実施しました。今回は林初梅氏(大阪大学教授)、黄英哲氏(愛知大学教授)による研究報告と報告に関する質疑応答・議論を行いました。


 前半は、林初梅教授が「日本引揚の前夜:1945~1947年台湾引揚者の処遇」と題した報告を行いました。林教授は、台湾からの引揚に関する一次資料を用い、台湾からの引揚げの概要を確認し、林氏が特に注目する留用日本人子弟の学校の状況について自身のこれまでの調査内容を報告しました。

 後半は、黄英哲教授が「台湾引揚者の雑誌『新声』をめぐる」という題で報告しました。黄教授は雑誌『新声』に注目し、特に、同誌に掲載された「藤野先生」とそれに対して後日出された読者の疑問について具体的に検討しました。
 

 今回の二報告においても、参加者による活発な議論が行われ、台湾引揚研究会の国際シンポジウム開催やその成果の出版に向け、充実した内容となりました。

 

 


2024年06月12日