2024 6/25 「湾生を囲む会」座談会を開催しました
2024年6月25日、箕面市立船場図書館AVコモンズにて、戦後に台湾から引き揚げた湾生(植民地台湾生まれの日本人)の方三名をゲストとしてお招きし、
「湾生を囲む会」座談会を開催しました。
当座談会は林初梅教授の授業の一環として開催したもので、受講生による司会・運営のもと、お三方からご自身やご家族の来歴、台湾での生活体験、また、当時の台湾について歴史教育での扱われ方も含めお話しいただきました。
お三方からは、それぞれ出身地における自然との関わり、学校生活、原住民との交流について、戦争体験、ゲストの方のご家族と霧社事件の関わりなど、様々な内容を具体的にお話しいただきました。
次に、参加者からの質疑やコメントの時間を設けました。学生からは当時の生の声を聞く機会が少ない若者の立場から歴史的事実を発信していく際の考え方についての問題提起や、当時の日本人と台湾人の実際の学校現場での教員からの扱いの違いや差別について質問がありました。ゲストの皆さまからは、これらに関しても丁寧にお答えをいただきました。
座談会を通して、当時を知る湾生の方々から様々なお話しを聞く貴重な機会を得ることができました。授業の受講生は台湾の歴史教育の動向を検討するなかで台湾史についても学んできましたが、湾生の方の実際の体験談や具体的なお話を聞き、日本と台湾の歴史についてさらに理解を深めることができたことと思います。