ものづくり事業

概要

広域アジアは、輸送機器や電子部品などに関わる日系製造企業の集積地です。昨今のマーケットの拡大や多様化により「適地適品」製造の重要性が高まり、製造を下支えする接合・溶接技術のさらなる向上が求められています。同地域は、油田、ガス田、レアメタルなどの資源の宝庫でもあり、これらを製造に利用するための設備体制を整備するためにも接合・溶接技術は不可欠です。
しかし、同地域は高温多湿、極寒冷、強風など、日本とは顕著に異なる極限環境や気象変動があり、日系製造企業の発展にはこれらの環境に適合可能な技術の実用化が急がれています。
特に深海対応接合技術は、メタンハイドレードなどの資源確保に向けた海洋構造物の開発や原子力発電所の補修、廃炉解体作業において不可欠であり、その学術基盤を創設する意義は極めて大きいと言えます。
以上のような考えを背景に、同地域の極限環境を克服する技術のひとつとして「水中レーザ加工技術」に焦点を当て、技術開発に取り組んでいます。

広域アジア地域には、現在の溶接・接合技術の適用限界を超えるような極限環境が存在します。そのため、この事業の下では極限環境に適用可能な技術の一つとして水中レーザ加工技術に焦点をあて技術開発に取り組んでいます。

ものづくり事業

水中レーザ溶接によるビード
水中レーザ溶接によるビード
水中レーザ溶接ヘッドの噴射実験
水中レーザ溶接ヘッドの噴射実験
水中レーザ溶接のビード断面
水中レーザ溶接のビード断面
 

CISシンポジウム報告